この記事の続きは広告視聴後にご覧いただけます

サイバーセキュリティ

【注意喚起】サポート詐欺とは?電話してしまった・遠隔操作された時の対処法と消し方も解説

この記事は約7分で読めます。
記事内に広告が含まれています。

最近、「パソコンから突然ウイルス警告が出た」「サポートに電話したら怪しい対応をされた」といったトラブルの相談が増えています。その正体は「サポート詐欺」と呼ばれる新手の詐欺手口です。

この記事では、サポート詐欺について手口や対処方法、画面の消し方について紹介します。

サポート詐欺とは?実際にどうやって騙されるのか

最近よく耳にする「サポート詐欺」。その仕組みや手口を知っておくことで、いざという時に冷静に対応できます。この章では、どのようにユーザーが騙されてしまうのか、具体的なシナリオを交えて解説します。

突然の警告画面にご注意

サポート詐欺は、パソコンを使っているときに突然現れる「偽の警告画面」から始まる詐欺手口です。

多くは「ウイルスに感染しました」「このままではデータが消えます」といった強い不安をあおるメッセージが表示され、その下に「今すぐこの番号に電話してください」と大きく案内されているのが特徴です。下図はその一例です。

出典:IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)パソコンに偽のウイルス感染警告を表示させるサポート詐欺に注意

しかも、音声が勝手に流れるタイプもあり、まるで本当に危険な状態になったかのように錯覚してしまいます。これらの警告画面は、あくまでウェブサイト上に表示されている偽物です。
ですが、パソコンに詳しくない方にとっては非常にリアルで、本物と見分けがつきにくいのが厄介な点です。

「ウイルス感染」と書かれていても焦らないで

画面には「Microsoftセキュリティからの警告」「Windowsシステム警告」など、
本物のメーカー名やロゴが入っていることがあり、これが本物らしさを演出しています。

しかし、実際にマイクロソフトやセキュリティ会社がこのように個人ユーザーに直接電話を促すことはありません。つまり、「電話をかけさせる」こと自体が詐欺の第一歩なのです。

もし電話してしまったら?被害を最小限にする方法

うっかり電話をかけてしまった…という方もご安心ください。大切なのは、その後どう対応するかです。この章では、電話してしまった後に取るべき行動と、個人情報を渡してしまったときの対処法を詳しく紹介します。

すぐに通話を切ることが最優先

サポート詐欺の電話番号にかけてしまった場合でも、慌てずに対処すれば被害を防げる可能性は十分あります。まず何より大切なのは、なるべく早い段階で電話を切ることです。

電話をかけると、相手は丁寧な口調で対応しながら、次のような話をしてきます。

  • あなたのパソコンが深刻なウイルスに感染している
  • 今すぐリモート操作で修復します
  • クレジットカード情報が漏れています。本人確認のため番号を教えてください
  • このままだと全データが消えます。今すぐ対処しないと取り返しがつきません

このように不安をあおってくるのが特徴ですが、これらはすべてウソです。実際にはウイルス感染していないし、何も起きていない場合がほとんどです。

少しでも違和感を感じたら、「今は対応できないので後でかけ直します」と言って切るのも一つの方法です。その後、家族や信頼できる人に相談してください。

個人情報やクレジットカード情報を伝えてしまった場合

万が一、相手に個人情報やカード情報を話してしまった場合は、すぐに対応が必要です。以下のような情報を話してしまった方は、速やかにそれぞれの窓口に連絡してください。

  • 氏名、住所、電話番号 → 個人情報保護委員会や消費者センターへ相談
  • クレジットカード番号 → カード会社に連絡して一時停止または再発行
  • 銀行口座 → 口座の利用停止、パスワード変更、不正利用の確認

また、他のサイトやサービスで同じパスワードを使い回している場合は、すぐに変更することをおすすめします。

遠隔操作された?今すぐやるべき3つのこと

犯人が遠隔操作ソフトを使って、パソコンを乗っ取るケースも増えています。万が一、操作を許してしまったときの応急処置と、被害を最小限に抑える方法を解説します。

パソコンの電源を落とす

サポート詐欺の犯人は、ユーザーを信用させたうえで「パソコンを遠隔操作して修復します」と言ってきます。その際に、AnyDesk(エニーデスク)やTeamViewer(チームビューワー)といった遠隔操作ソフトをインストールさせるのが常套手段です。

出典:Windows用のリモートデスクトップソフトウェア – AnyDesk
出典:TeamViewer – リモート接続ソフトウェア

一度ソフトを通じて遠隔操作されると、詐欺師はあなたのパソコンを完全に操ることが可能になります。この状態でクレジットカード番号の入力や、ネットバンキングの操作をさせられるケースもあります。

すでに遠隔ソフトを入れてしまった・動作がおかしいと感じたら、まず電源をシャットダウンしてください。強制的に通信が切れ、被害拡大を防げます。

利用しているウィルス対策ソフトによっては、ブラウザ上に注意喚起ウィンドウが表示されるとこもあります。この画面が表示されたら一度立ち止まりましょう。

信頼できる業者や家族に相談

「どこまで操作されたかわからない」「不正アクセスされたかもしれない」…。そんなときは、自分だけで判断せず、誰かに相談することが一番大切です。

相談先としては以下がおすすめです。

  • 家族や近い友人(特にITに詳しい人)
  • パソコンの販売店・修理業者(パソコンを購入したお店がおすすめ)
  • 消費者ホットライン(188)や警察相談専用電話(#9110)

犯人がソフトを仕込んだ可能性もあるため、プロにチェックしてもらうのが安心です。

▼ 地方自治体の警察に連絡したい場合はこちらから🔗:都道府県警察の連絡先、警察署一覧|警察庁Webサイト

パスワードの変更と不正アクセスの確認

パソコンを遠隔操作された可能性がある場合、すべてのパスワードを変更しましょう。特に以下のようなサービスは狙われやすいため、最優先で対処してください。

  • GmailやYahooメールなどのメールアカウント
  • Amazon、楽天などの通販サイト
  • 銀行・証券会社のインターネットバンキング
  • SNS(LINE、Facebook、Instagramなど)

また、ログイン履歴やメールの送信履歴を見て、自分が使っていない時間帯にアクセスされていないかも確認しておきましょう。

サポート詐欺の消し方とは?警告画面の対処方法

偽の警告画面が出ても、慌てずに対処すれば大丈夫です。多くの場合、ウイルスではなく単なるウェブページです。ここでは、実際に警告画面を消すための具体的な方法を、初心者にもわかりやすく説明します。

ブラウザの機能を使って警告画面を消す

サポート詐欺の画面は、単にウェブブラウザのページを全画面表示されているだけです。つまり、パソコン自体にウイルスが入っているわけではないことが多いです。

対処方法は以下のとおりです。

  1. キーボードで「F11」を押す、もしくは「Escキーを4秒以上長押しする。
  2. 全画面表示が解除されるため、ブラウザ画面右上の「✕ボタン」を押して画面を閉じる

これで警告画面は閉じられます。

IPAの体験サイトで、警告画面の閉じ方を練習しよう

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は、公式に「サポート詐欺の警告画面を模擬体験できる」ページを提供しています。

出典:偽のセキュリティ警告画面の閉じ方体験サイト 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)

👉 IPA 偽セキュリティ警告(サポート詐欺)体験サイトはこちら
  ※スマートフォンからのアクセス不可

(※大きな音が鳴ります。なお、このサイトは詐欺サイトではありません。)

このサイトでは、実際のサポート詐欺画面そっくりの内容が表示され、閉じ方を安全に練習できます。
本番でパニックにならないためにも、こうした体験をしておくことで冷静に対処できる力がつきます。

まとめ

サポート詐欺は年々巧妙化しており、特にパソコン初心者やご高齢の方を狙う傾向が強まっています。
「自分は大丈夫」と思っていても、予備知識がないと簡単に引っかかってしまうほどリアルな手口です。

被害に遭わないためには、日頃からの備えと、正しい知識が何よりの武器です。「サポート詐欺、最近多いらしいよ」と、ぜひご家族や知人にもこの記事の内容をシェアして、みんなで安全にインターネットを楽しみましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました