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サイバーセキュリティ

NISCが改訂『インターネットの安全・安心ハンドブック』とは?日常で役立つセキュリティ知識を解説

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スマートフォンやSNSの利用が当たり前になった現代。便利さの裏には、ウイルス感染や情報漏えいといったネット上のリスクが潜んでいます。

そんな中、内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)が発行している「インターネットの安全・安心ハンドブック」は、日常生活の中で役立つセキュリティの知識をわかりやすく学べるガイドとして注目されています。

この記事では、2025年3月に改訂された『インターネットの安全・安心ハンドブック』について紹介します。

NISCが公開した「インターネットの安全・安心ハンドブック」とは?

出典:インターネットの安全・安心ハンドブック – NISC

このハンドブックは、NISC(内閣サイバーセキュリティセンター)が作成した一般向けのセキュリティ啓発資料です。PDF形式で誰でも無料ダウンロードでき、学校や自治体、企業などでも自由に活用できます。

対象読者は幅広く、小中高生やその保護者、シニア層、中小企業の担当者など。専門知識がなくても理解できるように、図解や事例を交えながら、身近なテーマを中心に構成されています。

日常に役立つハンドブックの注目ポイント

私たちの生活はインターネットと切っても切れないものになっています。スマホの操作やSNSの投稿、ネットショッピングなど、日々のちょっとした行動の中にもセキュリティリスクは潜んでいます。

NISCのハンドブックでは、こうした日常生活に密接した場面を想定しながら、「今すぐできる・誰でも実践できる」対策が丁寧に紹介されています。ここではその中でも特に注目すべきポイントを、わかりやすくご紹介します。

スマホは「ロック必須」&通知設定も見直そう

スマートフォンには、PINコードやパターン、生体認証などのロック機能が備わっています。ハンドブックでは、これらを必ず設定し、スマホを手放す際もロックを解除しないよう注意喚起しています。

また、待ち受け画面に通知内容を表示する設定は、個人情報の覗き見リスクにつながる可能性があるため、必要に応じて見直すことが推奨されています。

パスワードは「使い回さない」が鉄則

セキュリティの基本は、パスワード管理にあります。長く複雑なパスワードを設定し、複数のサービスで同じものを使い回さないことが大切です。

加えて、二要素認証や多要素認証の導入も強く推奨されています。例えば、パスワード+SMS認証や、顔認証+PINコードなど、複数の要素を組み合わせることで安全性が大きく向上します。

SNSの使い方と個人情報の守り方

SNSでは、「いいね」の数に一喜一憂しないことや、他人の顔写真をむやみに投稿しないことが重要とされています。また、位置情報や学校名などの個人情報を不用意に公開しないよう呼びかけています。

投稿の公開範囲を確認するだけでなく、シニア世代や子どもに対する啓発にも活用できる内容です。

中小企業にも役立つ内容が満載

このハンドブックは、個人利用者向けだけでなく、中小企業やNPO、一般社団法人といった組織にも役立つ内容がしっかりと盛り込まれています。

特に第6章「中小企業等向け セキュリティ向上が利潤追求につながることを理解しよう」では、経営目線からのセキュリティ対策の重要性が解説されています。

サプライチェーン攻撃への備え

近年、企業が直面するサイバーリスクのひとつが「サプライチェーン攻撃です。これは、企業そのものではなく、取引先や委託先を狙って侵入経路を探す手法。ハンドブックでは、開発や運用の外部委託時にセキュリティ基準を明確にすることや、信頼できる業者かどうかのチェックが推奨されています。

たとえば、海外の開発会社と契約する場合には、セキュリティ体制や情報管理の仕組みを確認することがリスク回避につながります。

テレワーク対応とルールづくり

テレワークの導入が進む中、働く場所の多様化とともに情報漏えいのリスクも増しています。ハンドブックでは、「どこでも作業できる能力」=打たれ強い組織作りとして、テレワーク時のセキュリティルール整備の重要性が強調されています。

端末の管理や社外からのアクセス制限、業務データを保存するクラウドサービスの選定など、現場ですぐに役立つ具体例が紹介されています。

社内の情報共有とアクセス制限

社内のファイルやシステムに対して、「誰が・どこまでアクセスできるか」という点を見直すことも、セキュリティ強化には欠かせません。第6章では、退職者アカウントの管理やファイル共有の権限設定など、身近なリスクを抑えるための基本ルールがまとめられています。

「なんとなく使っていた共有フォルダに、全社員がアクセスできる状態だった」――そんな事例が情報漏えいのきっかけになることも少なくありません。

最低限知っておきたい関連法令も

さらに、第6章では個人情報保護法や不正アクセス禁止法など、企業として把握すべきサイバー関連法規についても解説されています。「法律と聞くと難しそう」と感じる人にもわかりやすく、要点だけをかみ砕いて説明しているのがポイントです。

まとめ|誰でも今すぐ実践できるセキュリティ対策を

NISCの「インターネットの安全・安心ハンドブック」は、インターネットを安心して使うために必要な知識を、誰でも理解できるかたちで提供してくれる一冊です。

スマホやSNSの使い方、パスワードの考え方、会社や家庭でできる具体的な対策までカバーされており、「難しそう」と思っていた人にもぴったりの入門書となっています。

気になる方は、NISCの公式サイトから無料でダウンロードしてみてください。

🔗 ダウンロードはこちら(NISC公式)https://security-portal.nisc.go.jp/guidance/handbook.html

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