
2025年6月21日、人気のデザイン作成サービス「Canva(キャンバ)」にアクセスできないというユーザーの報告が日本国内外で相次ぎました。特に午後8時ごろからSNSや障害情報サイトにて「ページが読み込めない」「保存できない」といった声が急増。サービスの一部機能が使えない状態が一時的に発生していたことが、Canva公式ステータスページによっても明らかにされました。
この記事では、今回の障害の概要や影響範囲、公式対応、SNSでの反応、今後の対策まで詳しく解説します。
障害の概要と発生タイミング
Canvaが使えなかった時間帯や発生した現象について、公式情報をもとに整理して紹介します。
いつ何が起きたのか?
2025年6月21日(土)の夜、日本時間の午後8時36分ごろから、Canvaのサービスに接続しようとすると「タイムアウトエラー」が発生する問題が確認されました。この現象は日本国内だけでなく、アジア・インドなど世界的に同時発生していたと見られます。
Canvaのステータスページでは、以下のような時系列での報告が行われました。
- 20:36 JST(日本時間):一部ユーザーがCanvaにアクセスできない事象を確認
- 21:19 JST:Canvaの開発チームが問題を認識し、復旧作業に着手
- 21:28 JST:サービスが復旧したと公式に発表
つまり、約1時間弱の間、Canvaのサービスに不安定さがあったことになります。
どのような影響があったのか?
ユーザーから寄せられた主な影響は以下のとおりです。
- ログイン画面が開かない
- 編集中のデザインが保存されない
- Webページが白くなって固まる
- 「タイムアウトエラー」「Something went wrong」などの表示が出る
突然のサービス不具合により、プレゼン資料やSNS投稿用画像を作成中だったユーザーの多くが作業中断を余儀なくされました。
Downdetectorなどの障害情報サイトの反応
実際にユーザーがどのように障害を報告していたのか、外部の障害検知サイトの情報をもとに見ていきましょう。
世界的な障害報告が可視化された
障害検知サイト「Downdetector」では、日本時間6月21日夜に障害報告数が急増しました。海外(特にインドや東南アジア地域)からの報告が多く、「ログインできない」「テンプレートが開かない」といった内容が目立ちました。
日本国内のページには明確な可視化はされなかったものの、SNS上では同様の問題が発生していたことから、日本のユーザーも同時に影響を受けていたと見られます。
直近の障害としては規模は小さめだが影響は大
今回の障害は、2025年5月に発生した大規模障害(数時間にわたる接続不能)と比較すると軽微なものですが、特定の時間帯にCanvaを業務利用していたユーザーにとっては深刻なタイムロスとなりました。
SNSでのユーザーの反応と混乱の様子
実際にCanvaユーザーがSNSでどのような反応を見せたのかを確認することで、現場で起きていた混乱の様子が見えてきます。
Twitter(X)での主な投稿内容
X(旧Twitter)上では、以下のような投稿が一時的に増加しました。
- 「Canvaが真っ白で開かない!納品どうしよう…」
- 「保存してたデザインが読み込めないんだけど…データ消えた?」
- 「仕事で使ってるのに、夜に落ちるとか勘弁して」
Canvaはビジネスでも個人でも広く使われているツールだけに、影響範囲は広く、特に在宅ワーカーや副業ユーザーからの悲鳴が目立ちました。
復旧後の安心の声も
復旧が確認された後には、「無事に保存できていた」「途中でエラーになったけど回復してよかった」といった安堵の投稿も見られました。幸い、データの消失などの重大な被害は確認されていません。
Canva公式による対応と今後の注意点
Canva側の対応の迅速さや、今後同様の障害に備えるためにユーザーが取れる対策について紹介します。
Canva公式の対応内容
Canvaのステータスページ(status.canva.com)では、問題の発生から復旧までの過程がリアルタイムで更新されており、エンジニアチームが速やかに対応していたことが分かります。
今回の障害の原因については詳細な説明がありませんでしたが、「タイムアウトエラー」とだけ記載されていることから、一時的なサーバー負荷やバックエンドの処理遅延などが原因と推察されます。
障害発生時にできること
今後同様の障害が発生した際、ユーザー側でできる基本的な対応策を以下にまとめます。
| 対策項目 | 内容 |
|---|---|
| ステータスページの確認 | status.canva.com を確認することで、公式の障害情報が得られる |
| SNSでの情報収集 | TwitterやXで「#Canva」などで検索し、他のユーザーの状況を確認 |
| 作業の一時中断 | 障害発生中は保存ミスやデータ破損のリスクがあるため、再開を待つのが安全 |
| ローカルバックアップ | 重要なデザインはPDFやPNGで定期的にダウンロードして保存しておく |
Canvaに依存しすぎないワークフロー構築も重要
Canvaは非常に優れたツールですが、オンライン依存である以上、サーバー障害はゼロにはできません。必要に応じて他のデザインソフトやバックアップ手段を用意することで、万が一の停止時でも業務を継続できます。
まとめ:今回のCanva障害から学べる教訓とは?
今回の障害を通じて得られる教訓や、今後の備えとして意識すべきポイントを改めて整理します。
今回のCanvaのアクセス障害は、およそ1時間弱で復旧したものの、多くのユーザーにとって不便をもたらしました。復旧対応は迅速でしたが、オンラインサービスに依存する現代の作業環境では、たった1時間の停止が業務や納期に大きな影響を与えることも少なくありません。
ユーザー側としては、
- 定期的なデータ保存
- ステータスページの確認習慣
- 他ツールとの併用や代替手段の用意
といった備えをしておくことで、万が一のトラブルにも柔軟に対応できる体制が整います。
特にCanvaを業務利用している企業や個人事業主は、クラウドサービスの障害も業務リスクの一つとして認識し、BCP(事業継続計画)の一環として活用体制を見直すことが重要です。





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